闇金の手口

法外な利息だけじゃない!進化する闇金の悪質な手口

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一見して闇金と分からない手口も増えています

一口に闇金融といっても、その手口は一つではなく、実に色々な手口があります。

というのも違法な闇金融は昔から存在していましたが、貸金業者としての登録もせず、法外な金利をとり、暴力的な取り立てを行うのが闇金でした。

しかし時代と共に暴力団対策法ができてヤクザが表だって行動でき無くなり、闇金業者の手口は変化をとげています。

警察が手口を研究して対策するようになると、さらに巧妙な手口を考えたり、難癖やいいがかりの類を上手く使う、あるいは詐欺的なやり方をしたりと変化するようになりました。

最近では一見すると「闇金とは違うのでは?」と思わせる巧妙な手口も報告されています。

昔から存在する手法ももちろん今なお健在ですが、進化した闇金の手口・手法を説明いたします。

違法なヤミ金の手口

基本的には以下規則を守っていない業者は全て闇金業者です。

貸金業法における

貸付をする時に定める利率は原則年20%まで

借金の取立てをする場合に乱暴な言葉を発して脅迫してはいけない

午後9時から午前8時までの間の取立て禁止

自宅以外の場所での原則取立て禁止

支払う義務のない者に対する取立ては不可

借金をしていることをまわりの人に公にしてはいけない

高利貸し

昔からある、単純に違法な高金利で貸し付けを行う業者のことです。

利益優先で借り手の救済などの気持ちを持たない、「良心的とはいえない」金貸しのことを「高利貸し」と呼んでいました。

現代では銀行の融資や街金など色々な金融機関がありますが、銀行よりも高利な街金も高利貸しの部類に入ると考える人もいます。

つまり人によって考え方が異なり、高利貸しだからといって必ず違法なわけではないことになります。

しかし日本で認められる上限金利を超えた高利(10日で1割から5割(トイチ、トゴ)の条件など)は違法な高利貸しとなるので、いわゆる闇金融は全て「違法な高利貸し」という位置づけになります。

見かたを変えると、単なる「高利貸し」は「適法な高利貸し」と「違法な高利貸し」を両方包含するが、「違法な高利貸し」がイコール闇金融ということになります。

ソフト闇金

最近見られるようになってきたのが「ソフト闇金」という類のものです。

ソフトという言葉から推察できるように、これまでの一般的な闇金業者のイメージ、怖い、危険、威圧的、暴力的な取り立てなどの負のイメージを弱めて利用者がとっつきやすいような立ち居振る舞いをする業者をいいます。

ただソフトといっても闇金には変わりはなく、違法な高金利での貸し付けを行う違法業者です。

ただ融資の相談の際の電話での対応が柔らかく、親身に相談に乗るような「安心感」を演出して従来の闇金に警戒感を持つ層に上手く浸透して勢力を伸ばしています。

特徴としては、短期、小口の融資を繰り返すことで利益を上げるのが得意で、消費者金融では融資を受けられなくなった金融事故の経験者、生活保護者層、主婦層などが主な顧客となります。

借り受け相談時には丁寧な物言いでも、結局は闇金ですから返済が滞ると態度が急変し厳しい督促や嫌がらせもしてきます。

表の顔だけが優しくなった普通の闇金と考えて差し支えありませんので利用しないようにしましょう。

「ソフト闇金」をうたってネット広告を出していたりもしますが安心して乗ってはいけません。

090金融

090金融は闇金の基本的な手口として昔からよく使われている手法です。

携帯電話一本で営業し、チラシやビラなどに電話番号を乗せて「無審査」「即日融資」等をうたって顧客を誘引します。

使用される携帯電話は違法取引によって入手したものであることが多く、店舗などを持たないことから警察の介入があった際に小回が利き逃げやすい形態としています。

最近は携帯電話の普及により「080」や「070」で始まるものもあり、これらも総称して「090金融」として扱われます。

貸し付けの金額的には小口であることが多く、これは上記のとおり非常時の雲隠れの際の損失リスクを軽減するためと言われています。

融資の形態は振り込みを用いるものや相対で直接手渡しをするケースがあります。

手渡しを用いる業者は地元をテリトリーとする業者が多く、地元の暴力団が関与することもあります。

貸し付けや弁済の際に相対するような組織の場合、自宅や職場などに直接押しかけられる危険があるものの、近年の取り締まり強化による逮捕を恐れて、取り立てや嫌がらせの為に直接現場に訪れて威圧するなどのケースは少なくなっているとされます。

貸し付けや弁済を振り込みで行う組織の場合も現場への臨場はほとんどないとされていますが、どちらの場合も督促や嫌がらせは捕まらないようにしながらも悪質、陰湿な手法が用いられますので危険なことに変わりはありません。

チケット金融

チケット金融は比較的近年になって登場した手法です。

金融業を前面に出して営業すると法違反を問われる危険が増すため、一見合法的な手法がないものかと考えるようになり編み出されたのがこの手法です。

すなわち貸し付け業者として金を貸す→弁済させて利息利益を得るという単純な図式から、着目点をズラして、一見は単なるチケット販売という形に見せるのがこのチケット金融です。

まず業者は金を貸すのではなく、顧客に何らかのチケットを販売します。

この代金は後払いとし、チケットの買い取り業者をあっせんします(両者は裏で繋がっています)。

顧客は買い取り業者で換金して、手数料をかなり引かれた現金を手にすることができます。

しかしチケットを購入したチケット業者(闇金業者)には後で支払いをしなければならず、換金の際に差し引かれた手数料が実質の利息として上乗せされて闇金側の利益になります。

支払いが遅れると「遅延損害金」の名目でさらに債務が膨らんでいきます。

このような手口は実質的に闇金融業とみなされ取り締まりの対象にされることが多くなり数は減ったとされていますが、それでも一部でこのような手口が使われていますので、実質は闇金であることを知って利用しないようにしてください。

買取屋

買取屋は闇金の手口の一つで、言葉からイメージされやすい一般のリサイクルショップとは異なります。

闇金の買取屋も従来の「貸し付け→弁済による利息利益」の形を脱して、一見は貸金業に見えないようにする手法の一つです。

クレジットカードのショッピング枠による信用取引を利用して、顧客に負担を強いながら自らは利益を得ることができる仕組みになっています。

まず買取屋は顧客に身近らが指定する商品をクレジットカードで購入させます。

指定商品は高価な家電やゲームソフトなど市場で換金しやすい物が指定されます。

顧客はこれを買取屋で換金しますが、手数料などを差し引くと半額以下程度の金額で買い取られてしまいます。

業者は新品の商品を高額で転売したり、ネットオークションで高額取引するなどして利益を得ます。

利用者はいくらかの現金は手にできるものの、その商品代金は後でクレジットカード会社に支払う必要があり、利用者側の債務はしっかりと残ります。

結局、商品の金額まるまると、換金時に引かれた手数料分が上乗せされた債務を負うことになるわけです。

またクレジットカードを利用して購入した品物は清算がなされるまではクレジットカード会社に所有権があり、清算前に他人に譲渡することはできず、詐欺罪や横領罪に問われる可能性もあるので絶対に利用してはいけません。

自動車金融

自動車金融は車を担保に金を貸し付けるものですが、適法な業者と違法業者が混在しているのが実情です。

闇金が行う場合は低額融資で車を乗っ取られたり、手数料などの名目で相当の金額を取られ、実質的に高金利の貸し付けとなり業者を潤します。

自動車金融では業者側の思惑に沿って2種類の方法に分けられます。

一つは市場で高額で転売することができる高級車などを手に入れて転売利益を得る方法です。

この場合、少額の融資と引き換えに、契約上設定した弁済の条件を満たすことができないように上手に仕掛け(事前連絡を条件にするが当日に連絡が付かないように電話に出ない、居留守を使うなどの細工をする)をしておいて、弁済が無かったとして車を奪い取ります。

例えば普通に売れば200万円で売れるような車も、30万円の融資と引き換えに業者に取られてしまうことになります。

もう一つは、転売利益が望めないような車の場合、実質は高利の利息利益となるように、貸し付けを行う際に様々な手数料名目で金を請求するものです。

車の保管料、査定料、名義変更手数料など名目は様々です。

まともな業者と闇金業者の見分けが付きにくいこともあるので注意が必要です。

家具リース金融

家具リース金融も貸金業関連の法に引っかからないようにするために編み出された手口です。

金を貸すのではなく、金利利益に代わり高額のリース料を取るという形にします。

まず家具を買い取るという形を演出するために家具の売買契約を締結します。

しかしその家具は業者に引き渡すことなく、引き続き使用できるようにリース契約を結びます。

リースとはつまりレンタル、貸し出しのことで、その家具を貸し出すということで引き続き自分の家で使用できるような形にします。

しかし貸し出しにあたってはリース料という名目で支払いが必要になり、このリース料を高額にすることで業者側の利益を生むことになります。

リース料の支払いが滞れば家具は没収されることになります。

没収で済めば良いですが、闇金はそれで終わらせることはなく、弁済遅延損害料など様々な名目で難癖をつけて債務額を雪だるま式に増やします。

担保が家具ということで主婦などが気軽に手を出してしまいがちですが「どんな家具でもOK」「主婦でも可」など甘い言葉に誘われないように注意してください。

ファクタリング

ファクタリングは企業の債権を買い取ることで融資をする、従来からある企業の資金調達法の一つですが、これに目を付けた闇金業者が出てきました。

闇金事案では個人事業者や中小零細企業が狙われます。

企業活動においては取引の際に後払いの形にして支払いを伸ばすことがありますが、これを「売掛(うりかけ)」といいます。

これは「後で支払いを受けて金銭を得ることができる」という債権の一つになります。

ここに価値を認めて、その債権を債権買い取り会社(ファクタリング会社)に売り、代金として資金を確保するのがファクタリングです。

売掛先(支払の負債を持つ会社)からファクタリング会社に直接弁済させる形態や、一旦売掛先から自社に売掛分を支払わせておいて、自社を経由してファクタリング会社に交付する形態があります。

融資には手数料がかかるので、この手数料を高額にすることで高利の貸し付けと同じ効果を狙うのが闇金流のファクタリングです。

まっとうな融資を行うファクタリング会社も存在するので見分けが難しいのが難点です。

契約書が無かったり、事務所が存在しないなどの場合は闇金と考えて良いでしょう。

また一般的にはまっとうなファクタリング会社であれば初回の手数料は15%〜20%程度内に収まるとされているので、これを超える手数料率の場合は要注意と言えます。

パチンコ金融

パチンコ金融とは借り手の顧客を主にパチンコ愛好者に絞って営業する闇金の手法です。

パチンコはギャンブルとして依存性があり、パチンコに狂って人生を破たんさせてしまう人も多くいます。

負けると意地になって取り返そうとする心理が働くので、その日負けてしまった人が帰りに目につくようにビラを張ったり、車で来た人向けにワイパーにチラシに挟むなどして勧誘することが多いです。

特徴としてはそのパチンコ店の近くに事務所を構えて客を誘導したり、闇金従業員の待機所を設けてそこからパチンコ屋にいる顧客のところまで出向くという形で貸し付けを行います。

「パチンコに勝てればすぐに返済できる」という心理に付け込んで誘惑しますが、確立上負けることが多いギャンブルではそう上手くはいかず、弁済が滞り高利の負債を負担することになります。

事務所に闇金の従業員がいて相対することもあるパチンコ金融では、督促や嫌がらせの際に直接実力を行使されることがあり、恐怖感は大きいものになるでしょう。

ギャンブル愛好者を顧客にする闇金には競馬愛好者を標的にする競馬金融や、ポーカーなどのカードゲームの愛好者を標的にするポーカー金融などもあります。

競馬やポーカーなどの場合はパチンコのように不特定多数を顧客にするよりは、特定の顔見知りや紹介を受けた人物を相手にする傾向があるようです。

いずれにしても、射幸性があり人の欲求を刺激するギャンブルは正常な判断を狂わすことで借金に対する警戒感を無くしてしまうので貸し付けが容易になります。

カモにされないようにギャンブルはほどほどにしましょう。

年金担保金融

企業取引の他個人でも銀行などから融資を受ける際には担保を要求されることがありますが、担保ですからいざという時の換金性が高いものや、その他安定した利益が見込める債権などが利用されることになります。

安定した利益という点では国から決まった額が支払われる年金は魅力があります。

しかし年金は国民が安心して生活できるようにと創設されたものであり、民間が勝手にこれを担保にするなど市場取引で利用することは禁じられています。

国が特別に認めている、独立行政法人福祉医療機構による年金担保貸付など公的な支援制度以外で年金を担保に利用することはできないのです。

しかし闇金はそんなことはお構いなしで、高齢者を狙って貸し付けの餌食にします。

年金を担保に取る闇金は年金手帳や振り込みが行われる預金口座の通帳、印鑑、キャッシュカードなどを預かることで担保にします。

借り入れを弁済すればこれらを返すという約束をしますが、これが守られる保証はありません。

押し貸しやカラ貸し(後述します)などの方法で利用者を追い詰めてくることが予想されます。

高齢者を狙うということで最初は優しい印象で接触してくることが多く、「子や孫に迷惑をかけられない」といお年寄りの気持ちを利用して資金難のお年寄りに貸し付けの勧誘を行います。

信用屋

クレジットカードを用いた決済はその個人の信用があってはじめて成立するもので、多重債務者や金融事故を起こしてしまった人は信用を失い、銀行や消費者金融などからは借り入れができなくなってしまいます。

闇金はそうした人も貸し付けを受けられるということで利用してしまう人がいますが、「信用が落ちている」ということは利用者も認識しています。

ここを悪用したのが「信用屋」と呼ばれる手口です。

いくつかパターンがありますが、例えば融資の審査であなたの信用がなく手続きを実行できない。少額で良いからこちらが指定した口座に入金がされれば信用を確認できるので、希望額の融資を実行する」などとし、先行して指定口座に振り込みをさせておいて実際には融資など行わず雲隠れしてしまうようなパターン。

または融資を希望した際に裏で繋がっている信用屋を紹介し、「ここで信用を上げれば融資対象にできる」などとし、信用屋と称する者が指定する口座に幾らかの金額を振り込んだら雲隠れする、あるいは信用屋として、実際には担当者を変えただけの別会社を名乗って少額の振り込みをさせ、その後本当に希望額の融資を行って借金地獄に落とすことを狙う場合もあります。

いずれにしても信用というものはお金を支払って上げることができるものではありませんので、こうした誘いには応じないようにしましょう。

債権買取金融

債権買取金融も闇金の手口の一つで、借主が借り入れをした金業業者からその債権(借り手から見た借金債務)を買い取ったように装い、実際には何の権利もないのに返金を迫るものです。

例えばA社から借り入れをしている状態で残債がまだ50万円ある場合、その50万円の返済を受ける権利をB社が買い取ったように偽り、B社が権利も無いのに返金を請求するという形です。

すでに弁済が済んだと思われている場合でも「以前あなたが借りたX社の件で、実は残債が残っていた。当社がその権利を買い取ったのですぐに弁済してほしい。利息を合わせて20万円だがすぐに弁済できるなら15万円に負けてやる」などとして過去の取引があることに着目して残債をでっち上げてくることもあります。

闇金の利用者の情報は名簿屋などを介して他の闇金の手に渡ることでこのような手口に利用されることがあります。

不意の連絡を受けて真に受けてしまうことのないようにしましょう。

真に受けて金を振り込んでしまうと「カモになる人物」としてさらに利用されてしまうことになります。

債権の譲渡自体はビジネスの世界では実際あることですが、上記のように債務者にとっては本当に債権の譲渡がされたのかどうかを確かめる術がありません。

そのため債権譲渡を行う場合はその債権の元の所有者から直接債務者に債権譲渡の連絡をしなければならないことになっています。

また債権回収業を行うサービサーという業務は国から特別な許可を得た会社(資金体力や暴力団が関与しないなど厳しい条件をクリアした企業)や弁護士などしか行えません。

正規のサービサーは闇金からの依頼は受けないので、どちらにしろその業者も違法性のあるものですからまともに相手にしてはいけません。

闇金利用者の情報はリスト化されているので、以前に借り入れをしていた実際の業者の名前を出さることもあります。

こうされるとつい信用してしまいがちなので要注意です。

債権譲渡の内容の真偽が定かでない場合は弁護士等の専門家に入ってもらいましょう。

キャッシュバック金融

キャッシュバック金融はクレジットカード現金化の手法の一つで買取屋と似たようなものですが少し異なります。

この手法ではまずキャッシュバック金融業者が仕入れた商品をクレジットカードで購入します。

この時、例えば顧客が希望する融資額の100万円で商品を購入しますが、実際はその商品は価値の無いガラクタです。

クレジットカードの決済がなされると業者には100万円が入りますが、手数料として30万円を差し引いて残りの70万円を顧客に交付します。

顧客は70万円の現金を手にすることができましたが、カード会社に対する商品代金の100万円の債務と、手数料名目の30万円の計130万円の負担を負うことになります。

このような行為は必ずしも違法とは言えない部分もあり、法的にはグレーゾーン扱いとなっていますが、カード会社の規約には違反する行為ですので、カードの利用が停止されることもあり、その場合は信用歴に傷が付くことにもなります。

ネット上ではキャッシュバック金融のサイトを見つけることができ、違法でないことをうたって勧誘がされていますが、結局は過剰な負債負担を負うことに他なりませんし、約束された金額が振り込まれない、難癖をつけて僅かな金額しか交付しないなどのトラブルも考えられます。

相手はまっとうな業者ではないので、うたい文句は真に受けずに絶対に利用しないようにしなければいけません。

詐欺や恐喝にあたる更にヒドイ手法が増えています

様々な闇金の手口を見てきましたが、利息の変わりとして手数料を摂取する手段が目立ちます。

しかし昨今では、こういった手法より更にタチの悪い詐欺や恐喝にあたる手法も多く採られるようになりました

以下ではそいった更にタチの悪い闇金の手口について説明しています

→ タチの悪い押し貸しや架空請求・キャンセル料金融という手口

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